ステロイドを塗るたびに、皮膚で起きていたこと
こんにちは、Dr.MaMaです。
今日は少し、踏み込んだ話をします。
「聞いたことはあるけど、
ちゃんと説明してもらったことがない」
そういう内容です。
まず、大前提として。
ステロイドは、悪い薬ではありません。
これは医師として、はっきり言えることです。
炎症をおさえる力は強く、
ひどいかゆみや赤みを
短期間で落ち着かせてくれる。
夜も眠れないほどの症状を
一時的に止めてくれる。
それは本当に、価値のあることです。
私自身も、アトピーがひどかった時期に
ステロイドに助けられた経験があります。
ただ、塗り続けるうちに
気づくことがあります。
「あれ、前より効きが悪くなってきた」
これは、気のせいではありません。
皮膚はステロイドに「慣れて」いきます。
同じランクの薬では
効果が出にくくなってくる。
だから、より強いランクの
ステロイドに変わっていく。
これを繰り返している方が、
実はとても多いんです。
そして、使い続けることで
皮膚自体にも変化が出てきます。
ステロイドには、皮膚のコラーゲンの生成を抑える作用があります。長期間使い続けると、皮膚が少しずつ薄くなっていく。
毛細血管が透けて見えるようになる。
皮膚が薄くなることで、本来は見えないはずの細い血管が皮膚の表面に浮かび上がってくることがあります。
色素沈着が残る。
炎症が繰り返されるたびに、メラニンが過剰に作られます。黒ずみとして残ってしまうのは、この仕組みによるものです。
「やめればいいじゃないか」
そう思うかもしれません。
でも、これがなかなか難しい。
ステロイドをやめると、
抑えられていた炎症が
一気に表に出てきます。
かゆみや赤みが、
塗る前よりひどくなることもある。
だから、やめたくてもやめられない。
やめようとしたけど、
あまりにつらくてまた塗ってしまった。
そういう経験をされている方が、
本当にたくさんいらっしゃいます。
では、なぜ炎症は繰り返されるのか。
ここで一つ、知ってほしいことがあります。
「リーキーガット症候群」という状態があります。
日本語にすると、「腸漏れ」です。
腸の粘膜には、
細胞と細胞のつなぎ目があります。
正常な状態では、
このつなぎ目はしっかり閉じていて、
必要な栄養だけを通し、
有害なものは通さないように
機能しています。
ところが、このつなぎ目が
壊れてしまうことがあります。
すると、本来は腸の中にとどまるべき
未消化物や細菌が、
血液の中に漏れ出してしまう。
これが全身に運ばれて、
慢性的な炎症を引き起こします。
アトピー、アレルギー、
自己免疫疾患、メンタルの不調。
これらの根底に
リーキーガットが関わっていることが、
近年の研究で明らかになってきています。
そして、もう一つ知ってほしいことがあります。
免疫細胞の7〜8割は、腸に集中しています。
腸は「第二の脳」とも呼ばれますが、
免疫の司令塔でもあるんです。
アトピーは免疫の過剰反応です。
その免疫の7〜8割が集まっている腸が
乱れている状態で、
皮膚だけにアプローチしても、
根本には届かない。
これが、ステロイドを塗り続けても
繰り返してしまう、
本当の理由の一つです。
リーキーガットを引き起こす
主な原因をお伝えします。
「心当たりがある」という方、
多いのではないでしょうか。
「グルテンフリーで変わる人と
変わらない人、その差はどこにあるのか」
をお伝えします。
一生懸命グルテンフリーを続けたのに
変わらなかった、という方に
ぜひ読んでいただきたい内容です。
明日またお送りします。
クローバーこどもクリニック院長